2007.04.12 Thursday
みどりのゆび
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この本と出会ったのは小学校2年生、8歳の時。
みどりのゆび/岩波文庫 モーリス ドリュオン・著, ジャクリーヌ・デュエム・絵 安東 次男・翻訳 学校の図書室にハードカバーの本が1冊だけあり、あまりにも気にいったのでず〜っと手元に置いていた。…、で卒業の頃 いやいやながら仕方なく返却した。思えば 迷惑なことをしてしまった。 私のおかげで この本と出合い損なった子がいたかもなぁ(笑)。 主人公のチト少年はお金持ちの両親をもつ、何不自由ない生活をしている男の子。なのに学校で落第してしまい、学校とはちがう形式でお勉強をしなければいけなくなった。そんないきさつの中で、自分が植物にたいして特別な能力をもっていることに気付く。そして、その力を使って、周りの人の心を穏やかにしていき、ついには戦争でさえ…。 原作はフランス語。 しかしながら、日本語に訳された本書の全編にわたる詩的なリズムがとても清楚にして清麗。 珠玉の名作に違いないよ。 そういえば、「植物に対する特別な力」…「僕の地球を守って/日渡早紀・作」のヒロイン亜梨子(ありす)と、どこか通じているかな。
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