2007.01.17 Wednesday
涙がとまらない日
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12年経ってもあのときの恐怖感は体の中に残っている。
阪神淡路大震災。 家は崩れなかった。 停電も2時間で済んだ。 水も止まらなかった。 不都合は目の前の国道の大渋滞と、途絶えた流通と買占めのせいで近所の店から売り物の品が消えたことだけ。 学生時代に遊び、お勤めで通った町が崩壊している様子を見たときの衝撃を忘れない。 TVでどこかの奥様が泣き叫んでいらっしゃる。 「地震には耐えたのに! 火が…火が…家が燃えてしまう…!!」 安全な家の中にいて、何もできないもどかしさと恐怖。 助かった感謝より、立場がかわればどうだったろうかという想像の先の恐怖。 貴重な経験だったけど、こんな経験は1度きりでいい。 自然の大きさの前には、空を仰いで祈るしかできない。 時々、TVで見かける、地震に対する備え周到な方の勝ち誇ったような調子でこんな台詞。好きになれない。 「こうして、必要なものはまとめて持ち出せるように玄関においてあります」 …玄関から逃げられるとは限らないって〜のっ!!(意地悪?)。 準備万端はすばらしいけど、これで完璧安心なんて…ないよ。
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